ITパスポートのシラバスは819語(2027年版)に及び、どこから手をつけるべきか迷いがちです。このコースは、その中から特に重要度の高い約320語を8つのジャンルに整理し、20時間で知識体系の全体像をつかめるように設計しました。IT実務経験のある方には総復習として、未経験の方には「合格に必要な地図を最初に手に入れる」入口として使えます。

ただし、このコース単体で合格を保証するものではありません。特に未経験の方は、本コース完走後にさらに演習・深掘り学習(合計50〜80時間が目安)を積むことを前提にしてください。詳しくは「完走したら」を参照してください。

20時間でITパスポートの全体像をつかむ

診断テストで現在地を測り、8章を順に進め、最後に総復習で定着させる——このサイクルが基本です。各章は「この用語がなぜ重要か」を説明することに重点を置いており、丸暗記ではなく理解を優先しています。

学習を始める前に: 模擬試験で今の実力を確認する

20時間コースに入る前に、まずITパスポート 模擬試験シミュレーター(CBT対応)を解いてみることを強くおすすめします。20時間という学習量が持つ意味は、今の習熟度によってまったく違うからです。

  • ほとんど分からなかった・当てずっぽうが多かった場合: この20時間コースは「基礎を学ぶ」段階として使ってください。第1章から標準パターンで順に進めるのが適切です
  • 半分以上は解けた、知っている分野と知らない分野がはっきり分かれた場合: このコースは「復習と裏付け」の指標として使えます。模擬試験で弱かった分野に対応する章だけを、実務者パターンで拾い読みするのが効率的です

模擬試験は出題範囲が広く本番の形式に近いため、コース内蔵の10問診断より精度の高い自己診断になります。次の10問診断は、模擬試験を受けたうえで「どの章から復習すべきか」を素早く絞り込むための簡易チェックとして使ってください。

まず10問で現在地を測る

8つのジャンルから1〜2問ずつ出題する簡易診断です。上記の模擬試験で大まかな実力と弱点分野をつかんだうえで、この10問で該当する章を素早く特定するのに使ってください。

問1. PDCAサイクルとOODAループの違いとして正しいものはどれか。

問2. SWOT分析で扱う4つの要素の組み合わせとして正しいものはどれか。

問3. 「優れた企業ほど既存事業の最適化に注力し、破壊的イノベーションへの対応が遅れる」現象を指す言葉はどれか。

問4. プロジェクトの作業を階層的に分解し、漏れなく洗い出す技法はどれか。

問5. クラウドサービスのうち、アプリケーションソフトそのものを提供する形態はどれか。

問6. データベースの正規化を行う主な目的はどれか。

問7. 正解データを与えずに特徴やパターンをAIに発見させる学習方式はどれか。

問8. 共通鍵暗号方式の特徴として正しいものはどれか。

問9. 著作権法で保護される対象として適切なものはどれか。

問10. 生成AIが事実と異なる内容をもっともらしく生成してしまう現象を指す言葉はどれか。

カリキュラムマップ

パターン対象総時間進め方
標準(20時間)IT経験者には総復習として機能/未経験者には知識体系への入口20h模擬試験で実力確認→(基礎から必要な場合)診断→第1〜8章→総復習
実務者(12時間)PC操作・ネットワークに慣れている社会人12h模擬試験で弱点分野を特定→第1〜4章を厚く→第8章→第5〜7章は章末チェックのみ
直前(6時間)試験1週間前6h診断→弱点上位2章→第8章→総復習

章一覧

ジャンル目安
第1章 ビジネスの基礎(経営・組織・法規)ビジネス基礎210分
第2章 経営戦略とビジネスモデル・ツール活用経営戦略180分
第3章 DXとビジネス変革の考え方DX・変革120分
第4章 サービス・プロジェクトマネジメントマネジメント30分
第5章 PC・システムの基礎PC・システム150分
第6章 ネットワークとデータベースネットワーク・DB90分
第7章 データとAIデータ・AI120分
第8章 セキュリティと情報倫理セキュリティ・倫理210分

完走したら

この20時間コースは「知識体系への入口」です。IT実務経験がある方には総復習として機能しますが、未経験の方が単体で合格を狙えるレベルではありません。目安として、未経験者は本コース(20h)の後にさらに30〜60時間相当の演習・深掘り学習を積んで、合計50〜80時間で合格ラインに到達します。

よくある質問

Q. このコースだけでITパスポートに合格できますか? A. 学習を始める時点での習熟度によって、現実的な期待値が大きく変わります。ITの知識がまったくない状態から挑む場合、20時間はシラバス819語のうち約4割(重要度の高い用語)の基礎をかじる程度にとどまります。一方、IT実務経験がある方には、このコースは知識の抜け漏れを埋める総復習として機能し、合格にぐっと近づきます。まずは模擬試験で自分がどちら寄りかを確認してください。いずれの場合も、合格には模擬試験での演習や、より詳しいTier2(有料note、準備中)の併用を推奨します。

Q. 8章はどの順番で進めるべきですか? A. カリキュラムマップの「標準パターン」では第1章から順に進めますが、PC操作やネットワークに慣れている社会人は「実務者パターン」(第1〜4章を厚く、第5〜7章は章末チェックのみ)が効率的です。診断テストの結果、正答率が低かった章から始めるのも有効です。

Q. 用語が精選されているとのことですが、精選から外れた用語は試験に出ませんか? A. 出題される可能性はあります。精選基準(既存の学習実績・出題頻度・新シラバスでの重要度)に基づいて優先度の高い用語から約4割を選んでいるため、時間に余裕があればTier2やIPA公式シラバスで残りの用語も確認することをおすすめします。

Q. 第3章「DXとビジネス変革の考え方」はなぜ他の章と毛色が違うのですか? A. 2027年シラバスで新設された分野で、既存の過去問や教材にほぼ受け皿がありません。抽象的な概念が多いため、この章では暗記よりも「なぜこの考え方が必要とされているか」の理解を重視しています。