この章で学ぶこと
PCそのものの部品・周辺機器(システムの種類・構成)、自社で持たずに借りる仕組み(クラウド)、画面や画像・動画をどう扱うか(情報デザイン・情報メディア)の3系統です。ハードウェアは「何をする部品か」を1対1で対応づけて覚え、クラウドとメディアは対比(オンプレミス vs クラウド、可逆圧縮 vs 非可逆圧縮)を軸に整理すると効率的です。
システムの種類・構成
PCの頭脳であるCPUと作業机にあたるメモリ(主記憶装置)の役割分担、画像処理に特化したGPUとの違いがまず基本です。データを保存する装置は、電源を切っても消えないROMと、大容量のHDD・SSDを区別します。外部機器との接続規格であるUSB・HDMI・Bluetooth・NFCは「有線か無線か」「映像用か汎用か」で整理すると覚えやすく、周辺機器を自動認識するプラグアンドプレイとそれを支えるデバイスドライバもセットで扱います。
OSはWindows系・Mac系・UNIX系という系統の違いを押さえます。複数のディスクを組み合わせて信頼性や速度を高めるRAID、システムが正常に稼働している割合を示す稼働率の計算(直列・並列構成での稼働率の求め方)は頻出の計算問題です。IoT関連では、モノがネットにつながるIoTそのものと、データをクラウドに送らずその場で処理するエッジコンピューティング、現実の物体をデジタル空間に再現するデジタルツインを押さえます。
扱う用語(精選後・24語)
- CPU/GPU/メモリ(主記憶装置)/ROM
- HDD/SSD/フラッシュメモリ
- USB/HDMI/Bluetooth/NFC
- プラグアンドプレイ/デバイスドライバ
- OCR/生体認証装置
- Windows系OS/Mac系OS/UNIX
- RAID/システムの稼働率
- IoT/エッジコンピューティング/デジタルツイン
- ウェアラブルコンピュータ
- センサー/アクチュエーター
深掘り: CPUとメモリの役割とは?/ストレージ(HDD/SSD)とは?/入出力インタフェース(USB/HDMI)とは?/BIOSとデバイスドライバとは?/OS(オペレーティングシステム)とは?
クラウド
自社でサーバを持つオンプレミスと対比しながら、クラウドサービスの3階層を区別します。アプリごと借りるSaaS、開発基盤を借りるPaaS、サーバなどのインフラを借りるIaaSの順に「借りる範囲が広い(自由度が高い)」と覚えると区別しやすくなります。提供形態としては、不特定多数が共有するパブリッククラウドと自社専用のプライベートクラウド、両方を組み合わせるハイブリッドクラウドがあります。1台の物理サーバ上に複数の環境を作る仮想化(ホスト型・ハイパーバイザー型・コンテナ型)もクラウドを支える基盤技術として頻出です。
扱う用語(精選後・4語)
- クラウドサービス(SaaS,PaaS,IaaS)
- クラウドの提供形態(パブリック,プライベート,ハイブリッド)
- オンプレミスとクラウドとの違い
- 仮想化(ホスト型,ハイパーバイザー型,コンテナ型)
情報デザイン・情報メディア
見た目であるUI(ユーザーインタフェース)と使い心地全体であるUXの違い、誰にとっても使いやすいアクセシビリティとその具体的な指針であるユニバーサルデザインの7原則を押さえます。画像データは、点の集まりで表現し拡大すると粗くなるラスターデータと、計算式で表現し拡大しても劣化しないベクターデータの違いが頻出です。ファイルサイズを小さくする圧縮には、完全に元に戻せる可逆圧縮と、多少の情報を犠牲にする非可逆圧縮(JPEGなど)があります。
色の表現では、光を混ぜるほど明るくなる光の3原色(RGB)と、インクを混ぜるほど暗くなる色の3原色(CMY)を対比で覚えます。画像の解像度を示す画素(dpi・ppi)も計算問題で狙われます。仮想現実のVR、現実に情報を重ねるAR、両方を融合するMR、それらを包括するXRという関係性、仮想空間サービスのメタバースも新シラバスで強化されています。
扱う用語(精選後・16語)
- UI(ユーザーインタフェース)/UX
- ユーザビリティ/アクセシビリティ/ユニバーサルデザインの7原則
- ラスターデータ/ベクターデータ
- 可逆圧縮/非可逆圧縮
- 光の3原色(RGB)/色の3原色(CMY)/CMYK
- 画素(dpi,ppi)
- VR(仮想現実)/AR(拡張現実)/MR(複合現実)
- メタバース
AIで学ぶ
ここまでの用語は、ChatGPTやClaudeなどの生成AIに以下のプロンプトを投げかけると、比較表つきでさらに深く掘り下げて学習できます。コピーして使ってみましょう。
あなたはITパスポート試験の講師です。「PC・システムの基礎」の範囲について、以下の用語を初学者向けに**関連づけながら**説明してください(単体の丸暗記より、用語同士のつながりを理解したほうが記憶に定着しやすく、試験本番で紛らわしい選択肢を見分ける力もつくためです)。用語同士の違いが分かる**比較表**を最後に付けてください。
【システムの種類・構成】CPU、GPU、メモリ、ROM、HDD、SSD、USB、HDMI、Bluetooth、NFC、プラグアンドプレイ、デバイスドライバ、Windows系OS/Mac系OS/UNIX、RAID、システムの稼働率、IoT、エッジコンピューティング
【クラウド】SaaS/PaaS/IaaS、パブリック/プライベート/ハイブリッドクラウド、オンプレミス、仮想化
【情報デザイン・情報メディア】UI/UX、アクセシビリティ、ラスター/ベクターデータ、可逆圧縮/非可逆圧縮、光の3原色(RGB)/色の3原色(CMY)、VR/AR/MRこのプロンプトは、役割設定(試験の講師として振る舞わせる)→関連づけの指示(用語を単に列挙させず、つながりで説明させる)→出力形式の指定(比較表で受け取る)という3段構成でできています。コピーして使うだけでなく、この組み立て方を覚えておくと、他の章や他の資格でも自分でプロンプトを作れるようになります。
章末チェック
最後に、この章で学んだ知識をアウトプットして定着させましょう。全問に答えたら「答え合わせ」を押してください。
問1. クラウドサービスのうち、開発・実行環境(プラットフォーム)まで提供され、その上にアプリケーションを構築する形態はどれか。
問2. ファイルサイズを小さくする圧縮方式のうち、元のデータに完全に復元できるものはどれか。
問3. 光の3原色(RGB)の説明として正しいものはどれか。
問4. 現実の風景に情報を重ねて表示する技術はどれか。
この章のまとめ
この章では、CPU・メモリなどハードウェアの役割分担、SaaS・PaaS・IaaSといったクラウドの分類、そしてUI/UXなど情報デザインの基礎を学びました。
次章では、そのPCやシステムが世界とどうつながるかというネットワークと、情報を整理して保存するデータベースの仕組みを学びます。→ 第6章 ネットワークとデータベース