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生成AIにルールを覚えさせるスキル設定|ChatGPT・Claude・Gemini【2026年版】

社内規定のPDFや写真をAIに渡してルール化し、ChatGPT・Claude・Geminiに登録する手順を解説。毎回の長いプロンプトが不要になり、同じ作業を短い依頼で効率化できます。

社内規定のPDFや写真をAIに渡してルール化し、ChatGPT・Claude・Geminiに登録する手順を解説。毎回の長いプロンプトが不要になり、同じ作業を短い依頼で効率化できます。

結論:毎回打っている長いプロンプトの多くは、社内規定などの「変わらない情報」です。これをAIに一度だけ登録すれば、次からは短い依頼で、規定どおりの答えが返ってきます。 本記事では、社内規定のPDFや写真からAIにルールを作らせ、ChatGPT・Claude・Geminiに登録する手順を解説します。

毎回の長いプロンプトが抱える問題

「顧客への返信案を作って」と頼むたびに、次のような制約を書いていないでしょうか。

  • 返金や納期は、確認できていないことを約束しない
  • お詫びは1回にとどめる
  • クーポンは上長の承認が必要なので、本文では確約しない

これは手間がかかるだけでなく、次の危険があります。

  • 貼り忘れた1回が、規定違反の返信につながる
  • 人によって書く制約が違い、出力の品質がばらつく
  • うまいプロンプトを作った本人しか使えず、引き継げない

実際に、ルールを登録していないAIと、登録したAIに、同じ短い依頼を出して比べてみました。 依頼は、次の1行にメールと状況を添えただけのものです。

この顧客への返答と補償例を提示して。

ルールなしの出力には、状況メモにない「代替品の即時再発送(在庫を確保済みです)」や、規定の期間内なのに「全額返金」の選択肢が入っていました。 顧客向けの本文で、お詫びの補償まで予告していました。 ルールを登録した場合は、この3点がすべて避けられています(詳しい結果は後述します)。

仕組みの全体像:変わらない情報と毎回変わる情報を分ける

依頼の中身を、2つに分けて考えるのがコツです。

種類例扱い方
毎回変わらない情報社内規定、禁則事項、出力の型、口調AIにあらかじめ登録しておく
毎回変わる情報今回のメール、今回の状況、今回の資料依頼のたびに渡す

登録の入れ物は、サービスごとに名前が違います。 2026年9月29日時点の整理は、次のとおりです。

目的ChatGPTClaudeGemini
全体に効かせる指示カスタム指示(プロジェクトの指示、Claude CodeならCLAUDE.md)(本記事では、Gem/スキルで業務ごとに用意)
業務ごとにまとめるプロジェクト、GPTsプロジェクト、スキルGem→スキルへ移行中
手順を登録し、必要なときに自動で使わせるスキル(法人ワークスペース向けのベータ)スキル(全プランで利用可)スキル(2026年11月にGemから移行)

機能名や対象プランは、頻繁に変わります。 最新の状況は、各サービスの公式ヘルプで確認してください。

ルールファイルの作り方が分からないときは、AIに聞く

公式ヘルプには、ルールを書くための推奨の形式(スキルならSKILL.md)が案内されています。 ただ、「ファイルの作り方が分からない」「どんな形式で書けばいいのか分からない」という人も多いはずです。

その場合は、ルールファイルの作成そのものを、AIに頼んでかまいません。 次のように質問します。

ルールを制定したいのでルールファイルをまず作成してほしい。
それから私がルールを提示するから、記録していって。

こう頼めば、そのAIに適した形式のルールファイルを作ってくれます。 その後は、ルールを1つずつ伝えるだけで、ファイルに追記してくれます。 ファイルの作り方が分からなくても、まず聞いてみることが大切です。

実際に、Claude Codeで試しました。

  • 1回目の依頼で、「ルール一覧」という見出しだけの、空のルールファイル(CLAUDE.md)を作った
  • 2回目に、ルールを2つ伝えると、番号つきでファイルに追記された

気をつける点が3つあります。

  • 保存先を、はっきり伝える:「覚えて」「記憶して」とだけ頼むと、AIが独自のメモ機能に保存することがあります。実際に、規定の写真を渡して「記憶させたい」と頼んだ別の実行では、ルールファイルではなく、メモ機能に保存されました。ルールとして使うなら、「ルールファイルに記録して」と保存先を言い添えます
  • 作られたファイルの名前と置き場所が、そのサービスの公式ヘルプの案内と合っているかを確認する(置き場所が違うと、読み込まれません)
  • 追記された内容が、伝えたルールと同じ意味か、目で確認する(言い換えの際に、意味が変わることがあります)

ステップ1:規定をデータ化して、AIにルールを作らせる

ルールを自分で書き起こす必要はありません。 社内規定そのものをAIに渡して、「ルール」の形にまとめさせるのが、最も速く、抜けの少ない方法です。

規定をデータにする

  • 電子データがある:PDFやWordのまま使う
  • 紙しかない:スキャンする、またはスマートフォンで撮影する
  • 一部だけ使いたい:必要な条文のページだけを渡す

写真で撮るときは、次の点に気をつけてください。

  • 紙の全体が入るよう、真上から撮る(斜めや影を避ける)
  • 文字が十分に読める大きさで撮る(ページごとに1枚)
  • 複数枚は、順番が分かるようにして渡す

渡す前に、機密を確認する

社内規定は、外部に出してよいものとは限りません。 AIに添付する前に、次の点を確認してください。

  • 自社のAI利用ルールで、そのサービスへの入力が許されているか
  • 個人名・顧客情報・原価などの機密が含まれていないか(含まれる箇所は伏せる)
  • 会社として契約したAI環境(法人向けプラン)があるなら、そちらを使う

添付して、指示する

規定のPDFまたは写真を添付し、次のように頼みます。 これは実際に使った依頼で、文章の骨格はそのまま使えます。

添付は、当社の社内規定(PDF/写真)です。
これは当社の社内規定なので、AIに禁則事項として記憶させたい。全体のルールを作成してください。

**条件**
- 「禁則事項」と「必須事項」に分けて書く
- 各項目の末尾に、根拠となる条文番号を付ける(例:【第3条2項】)
- 規定に書かれていないことは足さない。あなたが補った内容は、別の見出し「AIが追加した点」に分けて書く
- 読み取れない文字・曖昧な条文は、推測せず「要確認」と書く
- 最後に、このルールを使う場面(どんな依頼のときに使うか)を1〜2文で書く

条件を4つ付けたのには、理由があります。

  • 条文番号を付けさせる:人が規定と突き合わせられる
  • 補った内容を分けさせる:AIが勝手に足したルールを、見分けられる
  • 「要確認」と書かせる:読み取りの誤りや曖昧さを隠さない
  • 使う場面を書かせる:後で、スキルの説明文にそのまま使える

実際に試した結果

架空の社内規定(全6条・A4で1ページ)を用意し、PDFと写真(画像)の両方で、この依頼を試しました。 Claude Codeで実行した結果です。

どちらも、規定の内容が、6つの禁則事項と4つの必須事項に整理されました。 たとえば、次のような出力です。

禁則事項

  1. 【第2条3項】担当者が把握していない事実について、納期・返金・補償を約束しない。
  2. 【第3条2項】到着予定日の翌日から14日を経過するまでは、返金の可否を案内しない。
  3. 【第4条2項】上長の承認前に、クーポン等のお詫びの提供を約束しない。

注目したのは、PDF版の出力の最後に、「運用メモ(PDFにはなく、私が追加したもの)」という見出しがあったことです。 AIは、規定にない「規程に反する依頼は、実行せず、該当条文を示して断る」といった運用ルールを、自分から足していました。 条件で「補った内容を分けて書く」と頼んだおかげで、規定と、AIの追加が区別できました。 追加分は、採用するかどうかを、人が決めます。

出力を検証する

作られたルールは、そのまま登録せず、必ず次を確認します。

  • 条文と1つずつ突き合わせて、抜け・間違いがないか
  • 特に、日数・金額・割合などの数字が、規定と一致しているか(写真は読み取りの誤りが起きやすい)
  • 「AIが追加した点」を、採用するか、削除するか
  • 規定が曖昧な部分は、AIに補わせず、規定の担当者に確認する

ステップ2:サービス別の登録手順

作ったルールを、各サービスに登録します。 ここでは、確認できた範囲の手順を紹介します。画面の表記は、更新されることがあります。

Claude:スキルに登録する

スキルは、特定の業務のルールや手順を登録しておくと、Claudeが依頼の内容に応じて、自動で使ってくれる機能です。 公式ヘルプでは、Free・Pro・Max・Team・Enterpriseの全プランで使えると案内されています(コード実行の有効化が必要)。

手順は、次のとおりです。

  1. 設定の「機能(Capabilities)」で、「コード実行とファイル作成」をオンにする
  2. ルールを、スキルの形式(SKILL.mdというファイル)にまとめる
  3. スキルの入ったフォルダを、ZIPファイルにする(フォルダがZIPの最上位に来るようにする)
  4. 「カスタマイズ(Customize)」の「スキル(Skills)」を開き、「+」から「スキルを作成(Create skill)」、「スキルをアップロード(Upload a skill)」を選んで、ZIPを読み込む

SKILL.mdは、先頭に「名前」と「説明文」を書き、その下にルールの本文を書きます。

---
name: ミナト商店 サポート対応ルール
description: お客様への返信文・お詫び・補償案・返金の可否を作るときに使う、カスタマーサポート対応規程のルール。
---

## 禁則事項
1. 【第2条3項】担当者が把握していない事実について、納期・返金・補償を約束しない。
(以下、ステップ1で作ったルールの本文)

公式ヘルプによれば、名前は64文字以内、説明文は200文字以内です。 Claudeは、この説明文を手がかりに、そのスキルを使う場面かどうかを判断するので、「どんな依頼のときに使うか」を具体的に書きます。 ステップ1の最後で、「使う場面を1〜2文で書く」と頼んだのは、このためです。

ファイルを自分で作るのが難しければ、Claudeのチャットの中で、スキルのファイルを作らせることもできます。 たとえば、次のように頼みます。

上のルールを、スキルとして登録できる形にまとめてください。
スキルの名前と、説明文(200文字以内)を付けて、SKILL.mdの形式にしてください。

もう1つの方法が、プロジェクトです。 プロジェクトの「指示」欄にルールを貼り、「ナレッジ」に規定のPDFを置いておけば、そのプロジェクトの中のチャットでは、毎回その内容が使われます。 プロジェクトは、無料アカウントでも作れます(無料は5つまで)。

パソコンで動くClaude Codeなら、次のように使い分けます。

  • CLAUDE.md:チーム全体で共通のルール。そのフォルダで作業するとき、常に読み込まれる
  • スキル(.claude/skills/の中):業務ごとのルール。使うときだけ読み込まれる

ChatGPT:個人ならカスタム指示・プロジェクト、法人ならスキル

ChatGPTは、プランによって使える機能が異なります。

機能向いている使い方対象
カスタム指示全てのチャットに効かせる共通ルール(口調、禁則事項の要点)無料プランを含む全プラン
プロジェクト業務ごとに、指示とファイルをまとめる(規定のPDFを置く)無料プランでも利用可(ファイルの数や容量は、有料プランのほうが広い)
GPTs特定の業務に特化した、自分専用のChatGPTを作る作成は有料プランが必要
スキル手順を登録し、必要なときにChatGPTが自動で使う法人ワークスペース(Business・Enterprise・Edu・Healthcare)向けのベータ。管理者が有効にする

個人で使う場合、業務ごとのルールは「プロジェクト」に置くのが手軽です。

  1. サイドバーから、新しいプロジェクトを作成する
  2. 「指示」欄に、ステップ1で作ったルールを貼る
  3. 規定のPDFそのものも、プロジェクトのファイルとして追加しておく
  4. そのプロジェクトの中で、短い依頼を出す

全プロジェクトに共通させたい簡単な方針(「必ず敬体で」「根拠のない断定はしない」など)は、カスタム指示に入れます。

法人向けのスキルは、Claudeのスキルと同じ「Agent Skills」という共通の形式(SKILL.md)に沿っています。 そのため、一度作ったスキルを、別のツールに移して使える可能性があります(対応状況は、各サービスで確認してください)。

Gemini:Gemからスキルへの移行期

Geminiは、2026年11月17日に、Gemがスキルに切り替わる予定です(個人のGoogleアカウント。Google Workspaceの企業アカウントは2027年3月、教育機関は2027年6月)。

今使えるGemの作り方は、次のとおりです。

  1. Geminiのサイドバーで「Gem」を開き、「Gemを作成」を選ぶ
  2. 「名前」を付け、「カスタム指示」にステップ1のルールを貼る
  3. 「知識」の「ファイルを追加」で、規定のPDFなどを添付する(Googleドライブのファイルも追加できる)
  4. 保存する(プレビューだけでは保存されません)

スキルは、すでに、18歳以上で個人のGoogleアカウントでログインしている人が使えます。 作り方は、次のとおりです。

  1. 設定の「スキル」を開き、「手動で作成」を選ぶ
  2. 名前・説明・指示(ステップ1のルール)を入力して、作成する
  3. チャットで、「/」(今後は「@」)に続けてスキル名を入力して呼び出す

切り替えの際、今あるGemは、添付したファイルも含めて、自動でスキルに移行されると案内されています。 ただし、スキルは、Canvas(編集画面)やDeep Researchとは併用できません。

Tips:統合ルールファイルから、規定ごとのファイルを読み込ませる

公式のスキルやGemの機能がない環境でも、同じ効果を出せる工夫があります。

AIには、CLAUDE.mdやGEMINI.mdのように、全体のルールを書く「統合ルールファイル」があります(ツールによって名前が違います。ChatGPTのCodexなどでは、AGENTS.mdが使われます)。 ここに規定の本文をすべて書くのではなく、規定ごとに別のファイルを作り、統合ルールファイルから読み込ませる方法です。

手順は、次のとおりです。

  1. 規定ごとにファイルを作る。名前は、SKILL.mdやSKILL-support.mdのように、何のルールかが分かるものにする
  2. 統合ルールファイルに、「どのファイルに、何のルールを記録しているか」を書き、読み込むよう指示する

書き方は、2通りあります。

## ルールの記録場所
- サポート対応の社内規程(返信文・お詫び・補償・返金)は @SKILL-support.md に記録している。該当する依頼では、その内容に必ず従うこと。

1つ目は、上のように「@ファイル名」で、別のファイルを取り込む書き方です。 Claude Codeの公式ドキュメントで、CLAUDE.mdから別ファイルを取り込む機能として紹介されています。Gemini CLIにも、GEMINI.mdから別ファイルを取り込む、同様の書き方(@file.md)が公式に用意されています。

## ルールの記録場所
- サポート対応の社内規程(返信文・お詫び・補償・返金)は SKILL-support.md に記録している。該当する依頼のときは、まずそのファイルを読み、内容に必ず従うこと。

2つ目は、上のように、文章で「どのファイルを読むか」を指示する書き方です。 特別な記法が使えないツールでも、考え方は同じように使えます(対応の状況は、各ツールで確認してください)。

この方法を、Claude Codeで試しました。 規程の本文を SKILL-support.md に置き、CLAUDE.mdには、上の2通りのどちらかを書いて、冒頭の短い依頼を実行しています。 どちらの書き方でも、在庫確保・規定期間内の返金案内・クーポンの予告の3点は出ず、補償案は上長承認が前提の社内向けとして示されました。

この方法には、利点があります。

  • 統合ルールファイルが長くなりすぎない:Claude Codeの公式ドキュメントは、CLAUDE.mdを1ファイル200行以下にする目安を示しており、長いと従われにくくなると説明しています
  • 規定ごとに、ファイルを更新・差し替えできる
  • ファイル名を、スキルの形式(SKILL.md)に近づけておけば、後で公式のスキルに移すときの手間が減る

筆者自身、2025年に使っていたGemini CLIで、SKILL.mdというファイルにルールを書き、読み込ませて運用していました。 当時、Geminiで近い機能は、公式にはGemでした。それでも、この方法なら、公式の機能を待たずに、規定ごとのルールを使い分けられます。

短い依頼で動く:実際の比較

ステップ1で作ったルールを、Claude Codeで、CLAUDE.mdまたはスキルに登録し、冒頭の短い依頼を実行しました。 ルールを登録していない場合と、比べた結果は次のとおりです(1回ずつの実行で、文章は実行のたびに変わります)。

確認項目ルールなしCLAUDE.mdに登録スキルに登録
状況メモにない「在庫確保済み」を書いていないか書いている(誤り)書いていない書いていない
規定の期間内なのに、返金を案内していないか案内している(誤り)案内していない案内していない
クーポンを、顧客向け本文で予告していないか予告している(誤り)予告していない予告していない
補償案が、上長承認前提の社内向けとして示されているかいいえはいはい

ルールがない場合は、AI自身の一般常識で、「良さそうな対応」を補ってしまいました。 登録した場合は、依頼が短くても、規定の条文を引用しながら、その範囲で答えています。 たとえば、「到着予定日(9/25)の翌日から数えて14日後の10月10日ごろまでは、返金の可否を案内しない」のように、条文の日数を日付に置き換えて答えていました。

なお、この実験は、Claudeで行ったものです。 ChatGPTとGeminiは、公式情報などで手順を確認したもので、同じ実験は行っていません。

Claude Codeを使うには(ターミナルは不要)

この記事の実験で使ったClaude Codeは、パソコンの中のファイルを読み書きできるClaudeです。 「ターミナルって何?」という人でも、次の方法なら使えます。

  • Windows・Macの「Claudeデスクトップアプリ」の「Code」タブから使う(Linuxはベータ版)
  • ターミナルやNode.jsのインストールは不要。フォルダを選んで話しかけるだけ
  • ただし、Claude Codeの利用には、Pro・Max・Team・Enterpriseのいずれかの有料プランが必要。無料プランでは使えない

なお、ステップ2で紹介したClaudeのスキルやプロジェクトの登録は、Claude Codeを使わず、普段のチャット画面でできます。 Claude Codeは、必須ではありません。

まず低い費用で試したいなら、ChatGPTのCodexという選択肢もあります。 Codexは、Claude Codeと同じように、パソコン上のファイルを扱えるAIのツールです。 OpenAIの公式の料金ページでは、CodexはFree・Go・Plusなどの各プランに含まれると案内されています(無料プランは、使える量の上限が小さめです)。 標準の無料トライアルは、公式ページに記載が見当たりません(キャンペーンの有無は、時期によって変わります)。 有料のPlusに1か月だけ加入して集中的に試し、使い心地を確かめてから、Claude Codeに移るかを決める進め方もあります。

運用で失敗しないコツ

ルールを登録すれば安心、というわけではありません。次の点に気をつけてください。

  • 今回の状況は、毎回渡す:規定は「変わらない情報」だけです。メールや状況などの今回の事実は、依頼に添えます
  • 曖昧な条文は、AIも曖昧に解釈する:起算日のように、解釈が分かれる箇所は、規定そのものを明確にしておきます。実験でも、起算日が書かれていない版では、AIが「起算日は要確認」と注記しました
  • 最終確認は、人が行う:規定にない事態は、AIが常識で補います。ルールに「規定にないことは、要確認と書く」と入れておくと安全です
  • 規定が変わったら、ルールも更新する:規定とAIのルールが二重になるので、更新日と担当者を決めておきます
  • 1つのスキルは、1つの業務にする:Claudeの公式ヘルプも、業務ごとに絞った小さなスキルを勧めています。何でも入れたスキルより、使う場面が明確です
  • スキルの中に、秘密の情報を書かない:パスワードやAPIキーを書かない。他人が作ったスキルは、中身を確認してから使う

各章の長いプロンプトが短くなる:生成AI実務練習コースとの関係

「生成AI実務練習コース」(コース全体の案内)では、業務ごとの練習問題で、目的・入力・制約・出力形式・検証を、毎回プロンプトに書き込みます。 その練習を積んだ後は、繰り返し使う制約を、ここで紹介した方法で登録すれば、依頼を短くできます。

コースの章登録しておくとよい内容
第1章 議事録議事録の出力の型、「補わない」「未定と書く」、機密を伏せるルール
第2章 問い合わせ・FAQ返金・補償・謝罪の社内規定、「書かなかったこと」の注記
第3章 資料・企画書「素材にない数字を作らない」「要確認と書く」、構成案から本文への2段階
第4章 調査・ファクトチェック「資料の範囲内で答える」、出典の資料番号、資料外の推測を分ける
第5章 Excel使うソフト、例外時の扱い、検算方法を出力させる
第6章 コード・簡易ツール実行環境、してはいけない操作(削除・外部送信)、仕様の質問から始める
第7章 運用事実と仮説の分離、根拠の行番号、顧客向けと社内向けの書き分け
第8章 仕組み化工程ごとのテンプレート、採点の基準、社内のAI利用ルール

ただし、登録しても、最終確認が人の仕事であることは変わりません。 ルールは、AIの出力を、確認しやすい形にそろえるための道具です。

まとめ

  • 毎回の長いプロンプトの多くは「変わらない情報」。AIに登録すれば、短い依頼で済み、貼り忘れの事故も防げる
  • ルールは、社内規定のPDFや写真をAIに渡し、「条文番号つき」「補った内容は分けて」と頼んで作らせる
  • 作られたルールは、条文と突き合わせて検証する。特に、数字の読み取りに注意する
  • Claudeはスキルやプロジェクト、ChatGPTは個人ならカスタム指示とプロジェクト(法人ならスキル)、Geminiは2026年11月にGemからスキルへ切り替わる
  • 登録後も、今回の状況は毎回渡し、最終確認は人が行う

まずは、毎回貼っている制約を1つ選び、登録するところから始めてください。

参考(公式情報・確認日 2026-09-29)

  • Claude Help Center「Use skills in Claude」「How to create custom skills」「How can I create and manage projects?」
  • Claude Code Docs「スキルで Claude を拡張する」
  • Gemini アプリ ヘルプ「About the transition from Gems to skills」「Gemini アプリで Gem を使用する」
  • OpenAI Academy「Skills」
  • Claude Code Docs「Claudeがあなたのプロジェクトを記憶する方法」「デスクトップアプリを始める」
  • Gemini CLI Docs「Provide context with GEMINI.md files」「Memory Import Processor」
  • ChatGPT(OpenAI)Codexの料金・利用可能プラン(learn.chatgpt.com/docs/pricing)
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