· トレンド・試験情報 · 11 min read
【2026年CBT化】応用情報・高度試験がペーパー廃止へ!変更点とエンジニアの備え
IPAは2026年から応用情報技術者および高度試験の全区分をCBT方式へ移行すると発表しました。長年続いた筆記試験の廃止により、何が変わり、どう対策すべきかを徹底解説。

情報処理技術者試験の世界に、これまでにない 歴史的な転換点 が訪れようとしています。
IPA(情報処理推進機構)は、現在ペーパー方式(PBT)で実施されている「応用情報技術者試験」および「高度試験」の全区分を、2026年から順次 CBT方式 (Computer Based Testing)へ移行することを公式に発表しました。CBT方式とは、試験会場に設置されたコンピュータを使って解答を入力する形式で、多くの資格試験で既に導入さ��ています。応用情報技術者試験はITエンジニアとしての応用力を証明する重要なステップであり、高度試験は特定の専門分野における最高峰の国家資格群を指します。
今回は、この大きな変更によって何が変わるのか、そしてエンジニアはどのような準備をすべきなのかを解説します。
2026年からの主な変更点
CBT方式への移行により、試験の受け方や環境が大きく変わります。
- 試験日程の柔軟化 :これまでは年に2回、全国一斉で実施されていましたが、CBT化により、受験者は指定された期間内であれば自分の都合の良い日時と場所を選んで受験できるようになります(※高度試験の一部は期間が限定される可能性があります)。これにより、仕事やプライベートの都合に合わせて試験計画を立てやすくなり、受験機会の損失リスクも低減されますが、いつでも受けられるという心理から学習のモチベーション維持が難しくなる可能性も考慮すべき点です。
- 結果発表の早期化 :現在のPBT方式では、マークシートの読み取りや記述・論述式の採点に数ヶ月を要していましたが、CBT化により採点プロセスが効率化され、結果が大幅に早く通知されるようになります。これは、次の学習計画を立てる上で大きなメリットとなり、不合格だった場合でもすぐに次の対策に取り掛かることができるため、受験者の学習効率を高めるでしょう。
- 記述式問題のPC入力化 :午後の記述・論述試験において、文字通り「ペンで書く」から「キーボードで打つ」へと変化します。応用情報技術者試験の午後問題や、特に情報処理安全確保支援士、プロジェクトマネージャ、システムアーキテクトなどの高度試験の論述問題では、これまで手書きで解答を記述していましたが、今後はキーボードでの入力が必須となります。これは、実務において企画書や報告書をPCで作成することが当たり前になっている現代のITエンジニアにとって、より実践的なスキルを問う形になると言えるでしょう。
特に 高度試験の論述(論文) がタイピング形式になることは、多くの受験生にとって最大の関心事となるでしょう。
CBT化によるメリットとデメリット
受験者にとって、この移行は「追い風」となるのでしょうか。
メリット
- 修正が容易 :手書きでは一度書いた内容の修正や構成の変更は困難でしたが、PC入力では簡単に文章を編集し、推敲を重ねることができます。これにより、論理的な思考を整理し、より完成度の高い解答を作成することが可能になります。
- 試験会場の選択肢 :全国各地に設けられたCBTテストセンターの中から、自宅や職場に近い場所を選んで受験できるようになります。これにより、遠方への移動にかかる時間や交通費、精神的な負担が大幅に軽減され、試験本番に��中しやすくなるでしょう。
デメリット(懸念点)
- タイピング速度 :午後の記述・論述問題では、制限時間内に必要な文字数を正確に、かつ思考を妨げない速度で入力するスキルが求められます。単に速く打つだけでなく、誤字脱字なく、頭の中で考えたことをスムーズにアウトプットできるかどうかが、合否を分ける重要な要素となるでしょう。これは、実務でのドキュメント作成能力にも直結するスキルです。
- 画面での長文読解 :紙の問題冊子では、マーカーで線を引いたり、余白にメモを書き込んだりしながら問題を読み進めることができましたが、CBTではこれができません。PC画面上で膨大な量の情報を効率的に読み解き、重要なポイントを把握するための、新しい デジタル読解テクニック が必要になります。これは、実務で多くの情報をデジタルドキュメントから得る現代のITエン���ニアにとって、避けて通れないスキルと言えるでしょう。
今から備えるべき3つの対策
2026年の移行に備えて、今から意識しておきたいポイントは以下の通りです。
- タイピングスキルの向上 :特に高度試験の論述対策として、日頃からPCで文章を書く習慣をつけ、タイピングソフトやオンラインのタイピング練習サイトを活用して、正確性と速度を意識的に高めていきましょう。目標としては、思考を妨げずに1分間に100文字以上打てるレベルを目指すと良いでしょう。模擬試験形式で時間内に解答をタイピングする練習も効果的です。
- デジタル環境での学習 :参考書や問題集をPDF化してPCやタブレットで読んだり、オンラインの学習プラットフォームを利用したりして、日頃から画面越しに情報を処理する環境に慣れておくことが重要です。試験本番では、問題文や設問、解答欄の画面操作にも慣れておく必要があり���す。可能であれば、CBT形式の模擬試験ツールなどを活用し、本番に近い環境で演習を重ねることをお勧めします。
- PBTラストチャンスの検討 :もし「やっぱり紙の試験がいい」「タイピングに自信がない」と感じる方は、2025年までに実施されるペーパー方式の試験で合格を勝ち取っておくのが賢明です。特に高度試験は難易度が高く、数年かけて準備する受験者も多いため、慣れた形式で一度挑戦しておくことは、精神的な負担を減らす上でも有効な戦略と言えるでしょう。
まとめ:変化を味方に付けて最短合格を目指そう
CBT化は、試験の利便性を高める一方で、求められる スキルの形 も少しずつ変化させます。
しかし、情報処理技術者試験が問うのは、ITエンジニアとしての 体系的な知識と応用力 、そして 論理的思考力 であることに変わりはありません。CBT���で求められるタイピングスキルやデジタルでの情報処理能力は、現代のITエンジニアにとって必須のスキルであり、資格取得だけでなく実務での生産性向上にも直結します。変化を恐れるのではなく、自分に合った最適な学習方法を見つけ、新しい時代の試験を攻略していきましょう。
この記事は 応用情報技術者試験 完全攻略ガイド の一部です。

