· 学習メソッド · 11 min read
【科目B攻略】基本情報の「疑似言語」をAIで動くコードに変換して10倍速で理解する
基本情報技術者(FE)最大の壁「科目B・疑似言語」。紙の上だけで悩むのはもう終わりです。生成AIを使い、疑似言語をその場で実行可能なコードに変換して、ロジックを体感で理解する新時代の学習法。

疑似言語が読めると解けるの間に横たわる深い溝
基本情報技術者(FE)の科目Bで出題される 疑似言語 は、プログラミングの基礎となるアルゴリズムやデータ構造の理解を問う、非常に重要な科目です。この疑似言語を理解することは、単に試験に合格するためだけでなく、その後のITエンジニアとしてのキャリアで必要となる 論理的思考力 や 問題解決能力 の基盤を築くことにも直結します。
しかし、多くの学習者が「なんとなく意味はわかるけど、トレース(一行ずつ追う作業)をすると頭がパンクする……」という壁にぶつかります。これは、疑似言語が特定のプログラミング言語に縛られず、人間が理解しやすいように抽象化された表現である反面、実際に「動く」プログラムとは異なるため、その思考プロセスを頭の中で再現するのが難しいからです。
なぜなら、疑似言語は「動かない」からです。紙の上の記号を頭の中の仮想メモリで処理しようとするのは、特にIT未経験者やプログラミング初心者の皆さんにとって、非常に負荷の高い作業です。この負荷を ChatGPT または Gemini (コード整形は ChatGPT 、スマホで貼るなら Gemini )という強力な 外部メモリ に肩代わりさせるのが、今回のハックです。これにより、脳の負担を減らし、本来集中すべき「アルゴリズムの理解」にリソースを割くことができます。
科目Bのプロンプト集めは、柱記事の 基本情報 科目B AIプロンプト集 もあわせて参照してください。
AIティーチャーへの変換依頼プロンプト
理解できない疑似言語の問題を見つけたら、固定したツールのチャットに以下のプロンプトを投げてみてください。このプロンプトは、単にコードを変換するだけでなく、皆さんの学習を多角的にサポートするよう設計されています。
プロンプト例: 以下のIPA基本情報技術者の疑似言語プログラムを、Pythonで実行可能なコードに変換してください。 また、各行が何をしているか、初心者にもわかりやすく日本語でコメントを入れてください。 最後に、このアルゴリズムのキモとなる「考え方」を、身近な例え話で解説してください。
[ここに問題の疑似言語を貼り付け]
このプロンプトでは、変換先の言語として Python を指定しています。Pythonは、そのシンプルで読みやすい構文からプログラミング初心者にも非常に人気があり、学習コストが低いことが大きなメリットです。また、各行への 日本語コメント は、コードが何をしているのかを一つずつ確認しながら理解を深める助けとなり、抽象的なアルゴリズムを 身近な例え話 で解説してもらうことで、具体的なイメージを持って概念を掴むことができます。
なぜPythonへの変換が強力なのか
「動き」を可視化できる: AIによって変換されたPythonコードを、Google Colabなどのオンライン実行環境に貼り付ければ、その場ですぐに動かせます。実際にコードが動作する様子を見ることで、紙の上では想像しにくかった処理の流れや、それぞれの命令がどのような結果を生むのかが視覚的に理解できるようになります。これは、抽象的なアルゴリズムを具体的な体験として捉える上で非常に強力な学習方法です。
変数の変化が手に取るようにわかる: 疑似言語のトレースで最も難しいのが、ループ処理の中で変数がどのように変化していくかを頭の中で追う作業です。Pythonコードに変換後、適切な箇所に
print()文を挟み込めば、ループの各段階で変数がどのような値になっているか「見える化」できます。これにより、頭の中での仮想的なトレースに比べて、理解のスピードが10倍変わると言っても過言ではありません。このデバッグ的な思考は、実務におけるプログラムのトラブルシューティングにも直結する重要なスキルです。「バグ」という概念がわかる: 基本情報技術者試験の疑似言語問題では、複数の選択肢の中から正しいアルゴリズムを選ぶ形式が多く出題されます。選択肢で迷ったとき、間違った方のロジックをあえてAIにコード化させてみましょう。すると、「なぜこれではダメなのか」がエラーメッセージや予期せぬ出力として現れるため、その間違いが記憶に深く刻まれます。この「バグ」を体験し、その原因を考えるプロセスは、プログラミングにおける デバッグ能力 の初歩を養うことにも繋がり、正解のロジックをより深く理解する助けとなります。
仕上げ:AIにトレースのコツを聞く
動くコードでロジックを理解したら、最後にこう聞いてください。このステップは、AIを使って得た知識を、試験本番で自分の力として発揮するための重要な橋渡しとなります。
「このアルゴリズムを、試験本番でAIを使わずに『紙とペンだけ』でミスなく解くための、トレースの手順(表の書き方など)を教えてください。」
AIは実行可能なコードだけでなく、 「人間が解くための戦略」 も教えてくれます。例えば、変数の値を記録するための表の作り方、ループの終了条件に注目する方法、特定の変数だけを追うコツなど、具体的なアドバイスが得られます。これらの「アナログな」トレース技術は、試験中に限られた時間と情報の中で、正確にアルゴリズムを読み解くために不可欠なスキルであり、実務で設計書や他者のコードを読み解く際にも役立つ思考プロセスです。
まとめ:AIはカンニングではなく増幅器
疑似言語を紙の上だけで格闘するのは、暗闇でパズルを解くようなものです。手探りで一つ一つのピースを当てはめていく作業は、途方もなく時間がかかり、挫折の原因にもなりかねません。しかし、AIを使って一度「光(動くコード)」を当ててあげることで、あなたの脳内には鮮明なアルゴリズムの地図ができあがります。
この「地図」は、一度作成されれば本番でAIがなくても迷うことはありません。AIは、あなたの学習能力を飛躍的に 増幅 させるツールであり、単なる答えを教える「カンニング」とは異なります。AIを賢く活用することで、基本情報技術者試験の難関である疑似言語を効率的に攻略し、ITエンジニアとして必要なアルゴリズム思考力を着実に身につけていきましょう。
関連リンク:
この記事は 基本情報技術者試験 完全攻略ガイド の一部です。


